日本でもフードデリバリーが根付きつつあり、出前館やウーバーイーツといったサービスを利用した経験があるという人も多いのではないでしょうか。そこで需要が拡大しているのが、出前館をはじめとするフードデリバリー業によって料理を運ぶ役割を担う「配達員」という仕事です。
特に配達可能エリアを全国に設定している出前館は、都心以外でも働くチャンスがあることが大きな特徴であり、メリットになっています。この記事では、出前館の配達員の仕事内容やメリット、仕事の始め方について分かりやすく解説していきます。
目次
出前館の配達員の仕事内容を徹底解説!
まずは、出前館の配達員として採用された場合、どのような仕事をすることになるのかを1日の流れに沿って解説します。同様のサービスを提供するウーバーイーツ等とは異なる点も多いため、双方の違いを意識しながらチェックしていきましょう。
出前館の拠点に出勤して準備を整える
出前館では、全国に配達員(デリバリースタッフ)が待機する拠点を設置していますので、まずは管轄の事務所に出勤して、仕事を始める準備を整えます。配達拠点の所在地は積極的に公開されていませんが、建物の1階など目立つ場所にあることが多く、迷う心配はほとんどありません。
出勤後は、仕事で使う上着や帽子といったユニフォーム類、釣銭などを入れて持ち運ぶポーチ、携帯ストラップを受け取ります。その後は配達用の自転車かバイクが割り当てられ、現金決済の際に必要な釣銭、移動に必要なスマートフォンを受け取って出金に備えるという流れです。
貸与されたスマホの指示に従って料理を受け取りに行く
お客様からレストランに注文が入ると、レストランから配達員の要請が行われ、この情報が担当する配達員のスマホに向けて送信されます。レストランからの依頼を受け取ったら、指示された場所までスマホの地図を頼りに移動して、レストランで料理を受け取りましょう。
受け取りが完了したら、専用アプリを操作して「受取完了」の連絡を行い、そのままお客様の住所に向けて配達を行います。1人の配達員が1時間あたりに担当する配達件数は平均して1~2本となるため、焦ることなく冷静に働くことができる点もメリットです。
お客様に料理を届ける
レストランから料理を受け取ったら、今度はスマホを通じて配達先の住所が表示されますので、その指示に従ってお客様のもとに料理を届けに向かいます。事前に決済が完了している場合は料理を渡した段階で仕事が完了しますが、現金決済の場合はその場で現金を受け取り、必要に応じて釣銭の支払いも行いましょう。
料理を渡すことができれば、アプリを通じて「配達完了」の連絡と、LINEで拠点担当者に連絡を入れ、1件分の配達が完了となります。
次の配達指示まで待機する
そのまま待機していると、次の配達指示が拠点からアプリに向けて送信されますので、案内に沿って同じ作業を繰り返します。注文状況に応じて、一度拠点に戻ることもありますが、都市部など注文が多い地域の場合は、配達先から次のレストランに直接向かうことも少なくありません。
また、タイミング次第では配達を行った地域へのポスティング作業を任されることもあります。
出前館の配達員になるための順序を解説
出前館では、作業効率以上に配達の丁寧さや親切さを大切にした採用を行っているため、無条件で採用・勤務開始とはなりません。その代わりに配達のノウハウを学び、安心して働けることがメリットになりますので、勤務開始までの具体的な順序と内容をチェックしておきましょう。
出前館に問い合わせを行い、配達員としての申し込みを行う
まずは出前館に電話やメールなどで問い合わせを行い、配達員として働きたいという希望を伝えましょう。お住まいの地域に応じて拠点が設定され、指定された住所で行われる説明会に参加することが最初のステップです。
なお、これはあくまでも平常時の流れであり、コロナの影響によって内容が異なる可能性があることに注意しましょう。
実際のアプリを使いながら研修を受ける
説明会に参加した後は、仕事中に実際に使用するアプリを使った研修を受け、初日からスムーズに働くための予習を行います。アプリの使い方から非常時の連絡方法まで、あらゆる点の説明を受けることができますので、アルバイトが初めてという方でも問題ありません。
研修修了確認テストを経てアプリのダウンロードを行う
ここまでの手続きに問題がなければ、過去に受けた研修の内容を総まとめにした研修終了確認テストが行われます。このテストに通過すると、出前館で働くために必要なアプリのダウンロードと、それを使うためのアカウントが発行され、準備完了です。
残念ながらテストに不合格だった場合でも、その場で不採用となることは少なく、再研修などで再び作業開始のチャンスを得ることができます。
出前館の配達員として働くメリットは多い
出前館と同じようなフードデリバリー業を行っている企業が多い中で、出前館の配達員を選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。出前館の雇用形態やキャリアパスなどの情報から、独自のメリットについて詳しく解説していきます。
自己申告でシフトを組むことができる
出前館のアルバイトをする際、シフトは2週間に1回、自己申告で好きなように決めることができます。土日や夜間に働くかどうかといった決断も自分自身で行えるため、本業や学業、あるいは家庭の都合を考えながら勤務することが可能です。
また、シフトはスマートフォンの専用アプリを使って入力することが可能であり、登録のために拠点に向かう必要はありません。
直接雇用による採用を受けられる
比較対象とされることが多いウーバーイーツの配達員との違いとして、直接雇用による採用を受けられるという点を挙げられます。ウーバーイーツは完全歩合制で勤務しますが、出前館の場合は時給+歩合という条件で働くことができるため、焦らず、慌てずに働くことが可能です。
配達に必要なアイテムはすべて借りられる
制服やスマートフォン等が拠点で支給されることは前述したとおりですが、それ以外に仕事で必要なアイテムもすべて借りられます。雨の日に必須となる雨具はもちろん、電動アシスト自転車やバイクも借りられるので、初期費用0円で仕事を始めることが可能です。
キャリアパスが充実している
配達員としての実績を認められた場合、ゆくゆくは正社員として登用されたり、拠点の店長として採用されたりする可能性があります。一過性のアルバイトとしてだけではなく、キャリアパスとして配達員を経験できることも出前館ならではの強みと言えるでしょう。
まとめ
出前館の配達員の仕事は、まずエリアを管轄する拠点に出勤して配達の準備を行い、レストランで料理を受け取り、お客様のもとに届けるという作業が中心です。配達員として働きたい場合は、まず出前館に連絡を入れて所定の研修を受け、直接雇用による採用を受ける必要があります。
出前館の配達は1時間に1~3件程度であり、歩合のほかに時給も発生し、時間と気持ちに余裕を持って働けることがウーバーイーツと異なるメリットです。