配達用バッグの機能性や容量によって、フードデリバリーの業務効率は大きく変わります。自身に適した使いやすい配達用バッグを探している人も多いのではないでしょうか。
本記事では、配達用バッグの選び方やおすすめの配達バッグを詳しく解説します。配達用バッグと合わせて使いたいアイテムも紹介するため、気になる人はぜひ参考にしてください。
目次
配達用バッグの概念について
配達用バッグとは、食品の運搬に使用する耐久性の高いバッグを指します。安定性が高く、保温・保冷機能を備えたタイプや防水仕様など種類はさまざまです。
フードデリバリーで多く活用されるのは、容量を拡張できるタイプでしょう。このようなタイプは、大きな容器でもバッグに収納できるため、多くのフードデリバリーサービスで拡張式を公式バッグに採用しています。
このほかに、持ち運びがしやすいスリムボックスタイプもあります。このタイプは拡張式よりも幅や奥行きが狭く設計されているため、重量が軽く長時間の配達時にも体への負担を軽減できるメリットがあります。
保管時にスペースを取らないことも、スリムボックスタイプのメリットといえるでしょう。ただし、スリムボックスは大きな容器を入れることができないため、大容量の配達には向いていません。
このように、配達用バッグにはさまざまなタイプがあるため、配達のしやすさや容量の大きさなどによって、配達の効率が変わります。
配達用バッグの選び方
ここからは、配達用バッグの選び方を詳しく紹介していきます。
使いやすい容量のバッグを選ぶ
容量を拡張できる配達用バッグは多くの荷物を運べますが、重くなりやすいというデメリットがあります。フードデリバリーは注文ごとに運ぶ量が変わるため、適切な容量を選ぶのは困難ですが、体への負担が少ない容量を選ぶようにしましょう。必要以上に大きなバッグを選んでしまうと、長時間の稼働ができなくなります。
また、バッグ本体の重さもチェックしておきましょう。本体が重いバッグは、荷物運んでいないときの移動時にも肩や首に負荷がかかってしまうため注意が必要です。
収納性で選ぶ
配達バッグを選ぶ際は、収納性も確認しましょう。フードデリバリーでは、タオルやペットボトル、モバイルバッテリーなどを持ち運ぶことも多いため、ポケット数が多いタイプは重宝されます。
マジックテープでポケットを開閉できるタイプであれば、急いでいるときに手早く荷物を取り出すことが可能です。なお、仕切りが付属している配達用バッグであれば、複数の荷物を分けて簡単に収納できます。
保温・保冷性能も重要
バッグの内部に断熱材が使われているタイプを選べば、料理や飲み物の適温を保ったまま配達することができます。フードデリバリーでは、暖かい料理や冷たい料理を届けるため、保温・保冷性能も重要といえるでしょう。
そのため、断熱材の厚いタイプや複層構造タイプの配達用バッグを選ぶことが望ましいです。断熱材の仕切りで内部を区切れるタイプは、温かい料理と冷たい料理を1つのバッグ内で分けて運ぶこともできます。
防水性も確認しておく
雨天時も稼働をする場合は、防水性の高さも確認しておきましょう。防水性の高いバッグであれば、急な雨にも対応できます。
防水性能がないバッグは、雨天時に雨がバッグに浸み込んで重くなるため注意しましょう。バッグが重くなると、体への負担が大きくなってしまいます。雨天時にレインカバーを使うという方法もありますが、防水性の高いバッグを選べばカバーを取り出す手間がかかりません。
撥水加工が施されているバッグは水分を手で払えば落とせるため、生地の吸水による質量の増加を防ぐことができます。泥やホコリなどの汚れも防げるので、衛生的に使いたいという人は、撥水加工が施されているバッグを選ぶとよいでしょう。
チェストストラップ付きであれば疲労を軽減できる
配達中の疲労を軽減したいという人は、チェストストラップが付いたバッグを選びましょう。チェストストラップが付いているタイプは胸元でベルトを固定できるため、肩への負担を軽減できます。
体にしっかりと固定できるため、重い荷物でも安定して背負うことができます。バイクや自転車のキャリアに固定して移動時の疲労を減らしたい場合は、金具やバンドがバッグの底面に付いているタイプを選びましょう。
収納性もチェックする
配達時以外はコンパクトに持ち運びたいという人は、折りたためるタイプの配達用バッグがおすすめです。折りたたみ式の配達用バッグであれば、側面をたたんでコンパクトサイズにできます。折りたたんだバッグは、自転車のかごやバイクのシート下に収納して運ぶことが可能です。
未使用時に自宅で保管する際も、小さなスペースで済むでしょう。いずれにしても、大容量タイプの配達用バッグを選ぶ場合は、折りたたみに対応しているかを確認することが大切です。
配達用バッグおすすめ5選
ここからは、おすすめの配達用バッグを5つご紹介します。各商品の価格・サイズ・保温保冷性能・防水性について解説するため、ぜひ参考にしてください。
FIELDOOR デリバリーバッグ
軽量で大容量の配達用バッグです。収納部には取りできる仕切り板が付属しているため、冷たい料理と温かい料理を分けて運ぶことができます。
バッグの表面は急な雨にも対応できる防水仕様です。トップの蓋とフロント部分が両方とも開く2面開閉タイプであるため、簡単に荷物を取り出せます。
フロントとサイドには、小物が入るポケットも備わっています。折りたたむこともできるので、コンパクトなサイズに収納することが可能です。
また、チェストストラップにより重い荷物でも安定して背負えるでしょう。
- 容量:30L
- 保温保冷性能:〇
- 防水性:〇
サーモス アウトドアシリーズ ソフトクーラー ミッドナイトブルー
5層の断熱構造が高い保冷力を発揮するソフトクーラーです。元々はアウトドア目的で開発されており容量が大きく設計されているため、フードデリバリーでも違和感なく使用できます。
断熱構造で冷感をキープするインナーボックス付きであるため、食材やドリンクを分けて手間なく配達できるでしょう。
外生地には撥水加工が施されている生地を採用しているため、雨天時のデリバリーにも問題なく使用できます。なお、付着した雨水や汚れを手で払うことで、簡単に落とすことが可能です。
上記の特徴から、料理を詰めやすい大きさで、持ち運びしやすいサイドハンドルが付いている配達用バッグを探しているという人に適した配達バッグといえるでしょう。
- 容量:22L
- 保温保冷性能:〇
- 防水性:〇
Cherrboll デリバリーバッグ
超軽量で保温・保冷力に優れた配達用バッグです。 防水加工素材を採用し、耐久性にも優れているため、さまざまな料理の配達に使うことができます。2つの異なるレイヤーがあるバッグの内側は、複数の注文を受けたいというときにも役立つでしょう。
また、トップがファスナーデザインになっていることため、荷物の出し入れがしやすい構造になっています。さらに、防水加工により表面が汚れても簡単に拭き取ることができるため、メンテナンスもしやすいでしょう。折りたたみ式を採用しているため、コンパクトに収納できます。
- 容量:35L
- 保温保冷性能:〇
- 防水性:〇
MYCARBON デリバリーバッグ
ピザの配達にも使える大容量タイプのバッグです。バッグの下部は容量を拡張できるタイプで、公式バッグと同様に使用できます。バッグ自体の重さは1.3kgで軽量に設計されているため、女性でも扱いやすいでしょう。
また、表面は高密度の防水生地と防水ファスナーが採用されているため、急な雨でも安心して使用できます。
2枚の仕切り板で料理を隔てれば、数件まとめて配達できます。夜間の配達時に役立つ安全反射シートがバッグの正面に付属していることもポイントといえるでしょう。
- 容量:36L~45L
- 保温保冷性能:〇
- 防水性:〇
TOURIT 保冷リュック クーラーバッグ
2層式構造で収納スペースを上下に分けているタイプの配達用バッグです。上部はタオル、食器などの小物を収納できます。下部は保冷保温機能が付いているため、冷たさや温かさをキープした状態で配達できるでしょう。
また、インナーはPEVA素材を採用しているため防水性に優れており、水漏れの心配もありません。付着した汚れは、布で拭くだけで簡単に落とすことができるでしょう。表地には、防水機能を備えた600Dオックスフォードを採用しているため、耐久性に優れています。
高品質でデザイン性の高い配達バッグを探しているという人に適した配達バッグといえるでしょう。
- 容量:28L
- 保温保冷性能:〇
- 防水性:〇
公式バッグの購入方法
各フードデリバリーサービスでは、ロゴが入った公式バッグを用意しています。公式バッグはフードデリバリーに適した容量やデザインを採用しているため、実際の配達に利用している人も少なくありません。
公式バッグを使わなければいけないという規定はありませんが、使いやすさを重視するのであれば、公式バッグを選択することもよいでしょう。
なお、大手3社の公式配達バッグは、下記で購入することができます。
・Uber Eats
Uber Eatsのロゴが入っている公式バッグは「キナラ公式ショップ」で購入できます。色はグリーンとブラックから選ぶことが可能です。
・出前館
出前館の公式バッグは「仕入館」で購入できます。仕入館は、出前館が運営している飲食店向けのショップです。なお、出前館のロゴシートが付いた多機能デリバリーリュックは販売を終了しています。
・menu
menuの公式配達バッグは、「公式ショップ」で購入可能です。色はブラック、ホワイト、レッド、イエロー、パープルの5種類が販売されています。
配達用バッグと合わせて用意したいアイテム
ここからは、配達用バッグと合わせて用意しておくと便利なアイテムを紹介していきます。
- サバイバルシート
サバイバルシートとは、バッグのなかで料理を固定するアイテムです。サバイバルシートをバッグのなかに詰めることで隙間を埋められるため、配達中に料理が倒れたりドリンクがこぼれたりすることを防げます。商品によっては、保温保冷効果も期待できるでしょう。
- 固定器具
配達用バッグを車両に固定する道具です。配達中の疲労軽減にも役立ちます。自転車に荷台が付いている場合はそのまま流用することも可能ですが、難しい場合には専用の固定器具を用意したほうがよいでしょう。
- 緩衝材
走行中の振動を和らげるために使用します。本格的な緩衝材も市販されていますが、100均の商品で代用することも可能です。
- ロゴ隠しテープ
公式バッグで他社デリバリーサービスのバイトをする場合には、ロゴ隠しテープを使ったほうがよいでしょう。
- メンテナンス用品
夏場はバッグに汗が吸着することで臭いが発生するため、クリーニングに使うメンテナンス用品や消臭スプレーなどを用意しておくとよいでしょう。
まとめ
配達バッグを選ぶ際は、機能性や容量などを確認することが大切です。配達バッグの選び方がわからないという人や自分に適した配達用バッグを選びたい人は、今回ご紹介した選び方やおすすめのバッグを参考にしてみてください。
なお、配達バッグと合わせて便利アイテムも用意しておくことで、配達効率の向上が期待できるでしょう。
近年では、さまざまなフードデリバリーサービスが普及しており、それぞれに特徴があります。自身に合ったフードサービスで働くためにも、各サービスの特徴について理解しておきましょう。