ドアダッシュ撤退で配達員に影響は?フードデリバリー業界の動向を解説!

赤いポロシャツを着た配達員男性

2022年6月1日に、ドアダッシュ(DoorDash)がウォルト(Wolt)を買収して国内から撤退すると発表しました。ドアダッシュの配達員として働いていた人のなかには、今後どのようにすればよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回は、ドアダッシュ配達員の今後や、フードデリバリー業界の動向などについて詳しく解説していきます。

ドアダッシュ(DoorDash)とは

赤い配達バッグを背負った男性

ドアダッシュはアメリカの大手フードデリバリー会社です。欧米諸国では人気が高く、2022年9月時点でアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの27カ国でサービスを展開しています。なお、日本では2021年6月から本格的にサービスを開始しました。

日本で定着しているフードデリバリーサービスといえば「ウーバーイーツ」ですが、アメリカではドアダッシュのシェア率が高くなっています。

ドアダッシュの利用方法は、他のフードデリバリーサービスと変わりません。利用者はアプリを通じて注文を行い、出来上がった料理はDasher(ダッシャー)と呼ばれる配達員が運びます。

ドアダッシュはウォルトを買収して撤退

アメリカでシェア率が高いドアダッシュですが、ウォルトを買収して日本から撤退することになりました。買収によってドアダッシュブランドの展開は終わり、ウォルトブランドが残ります。なお、ドアダッシュブランドのサービスは、2022年8月31日 をもって終了しました。

いずれにしても、ドアダッシュのサービスはウォルトに集約されるでしょう。今後は、ウォルトの既存稼働エリアを含むエリアでサービスを展開する予定です。

このように、日本国内においてはドアダッシュのブランドは残らず、完全にサービス終了となります。そのため、ドアダッシュの配達員として働き続けることはできません。

継続して働きたい場合は、ウォルト配達員への移行を検討しましょう。

ドアダッシュと統合するウォルトとは?

水色の配達バッグを背負った男性

ドアダッシュと統合するウォルトは、フィンランド発祥のフードデリバリーサービスです。2022年9月時点で、世界23カ国で事業を展開しています。

日本では2020年3月に広島でサービスをスタートしました。その後も徐々にエリアを広げ、10月からは東京でのサービスをスタートさせています。東京でウォルトを利用できるエリアは渋谷区、港区、新宿区など、一部に限られますが、今後も配達エリアを拡大する予定です。

ウォルトでは、配達員向けのサポート体制が整っており、配達中のトラブルは1分以内に対処法を提案してくれるため、安心して働けるでしょう。

料理の質が高いこともウォルトの特徴といえます。飲食店がウォルトに登録する際には申請が必要になりますが、審査に通過する必要があるため、申請した店舗がすべて加盟店になれるわけではありません。また、ウォルトの配達員として働くには、適性テストに合格する必要があります。

ウォルトの適性テストに関する詳細は以下にて紹介しておりますので、気になる人はご一読ください。

このような審査基準を設けることによって、一定以上の品質を維持しながら利用者が満足できる料理を提供しています。

ドアダッシュのサービス終了後に配達員はどうなる?

水色のポロシャツを着た配達員

ドアダッシュのサービスが終了すると、働いている配達員の今後はどのようになるのでしょうか。以下にて詳しく見ていきましょう。

そのままウォルト配達員として働くことも可能

すでにウォルトのアカウントを発行している場合は、そのままウォルトの配達員として稼働することができます。ただし、新規登録と同じ扱いになるため、ドアダッシュではなくウォルトの規約や仕事内容が適用されます。なお、ドアダッシュの配達員が新たにウォルトの配達員として登録する際には特別ボーナスが付く予定であるため、ウォルトに移行しても特に大きな損失はないでしょう。

ウォルトのアカウントを発行していない場合は、新たにウォルトのアカウントを作成するか、他のフードデリバリーサービスへの移行を検討する必要があります。この機会に他のフードデリバリーサービスの移行を検討することもよいでしょう。

ウォルト配達員として働くうえで理解すべきこと

ウォルトの配達員として働く場合には、理解しておくべきことがあります。

基本的な仕事内容はドアダッシュと変わりません。しかし、ドアダッシュとウォルトは報酬制度に違いがあります。

主な違いは、給与の支払い形式です。ドアダッシュは週払い制でしたが、ウォルトは下記のように月2回の指定口座への振込みとなります。

  • 1日~15日稼働分:当月25日振込み
  • 16日~末日稼働分:翌月10日振込み

これまでは毎週給料が振込まれていましたが、ウォルトに移行した後は振込日が月2回となるため注意しましょう。

ドアダッシュ撤退後のフードデリバリー業界はどうなる?

青色の物を身につけた配達員

ドアダッシュの撤退後、フードデリバリー業界はどのようになるのでしょうか。「ウォルト」「Menu」「ウーバーイーツ」「出前館」の今後の展望を見ていきましょう。

ウォルト

ウォルトはブランドを継続してこれまでと同様にサービスの提供を続けますが、買収以前から状況はよい方向に進んでいないようです。逆に、業務効率化を目指して配達エリアを縮小させる可能性も考えられます。ドアダッシュは今後ウォルトに集約することとなって、事業拡大が一気に進むとは考えにくいでしょう。

Menu

Menuはウォルト以上に厳しい状況になる可能性があります。具体的な実績は不明ですが、配達員の「注文が入らない」という声は多いようです。

あくまでも予想となりますが、今後の業績拡大もそれほど期待できないでしょう。場合によっては突然の条件改悪があるかもしれません。いずれにしても、Menuをメインに稼働している人は、今後の動向に注目する必要があります。

ウーバーイーツ

日本のフードデリバリー業界で最大勢力となっているウーバーイーツは、今後もエリアを拡大する可能性が高いでしょう。

ただし、配達員の報酬が徐々に下がっているため、ウーバーイーツを本業として稼働している人は、報酬減による生活への負担があるかもしれません。

出前館

出前館では、自動配送(自動差配)の導入によるデジタル方式への転換を進めています。この転換によって、2022年8月頃以降は新たなサービスの展開も期待されています。しかし、新システムの使い勝手がよくないという声も多いようです。また、注文数が少ないという声も目立っています。

まとめ

ドアダッシュはウォルトを買収して日本から撤退することになりました。配達員として働いていた人は、ウォルトにそのまま移行するか、他のフードデリバリーサービスで働く必要があります。

どのフードデリバリーサービスで働こうか迷っているという人は、今回ご紹介した今後の展望などを参考に選んでみてください。